2006-12-27 第19回 昔の作品を見ていた。 誰にも見せたことのない、山のように積みあがった残骸たちのことだ。 大して変わってなかった。自分が新しいと思ったことさえ、通過地点だった。 あと10年経っても、そんなものなのだと思った。 ただ永遠に墓を作っては、掘り返し、また埋めるだけ。 空がいつもそこにあるように不変だ。 記憶は、忘れた頃に落ちてくる。