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私たちは大抵したり顔で了解したようにまとめあげるけれど、実際のところは何一つだって真実を理解してはいないのではないか。そういう首のない行為をどう呼ぼう。
新しいことをやった、こういうことをした、と言える者ほど自分の無知をひけらかしていることになるから、少しお利巧な者ならば黙ったままでいる。けれどそれは処世術にすぐれているだけなので、同じく無知たることには何の変わりもないのだ。
すべての意味がこの世界を上手に生きるための、上手に騙すための、上手に麻痺するための薬である。誰もどこが悪いわけでもないのに、悪いのだと思い込んで予防をしている。
私たちは剣を持ち、そして私たちは馬を駆る。忘れた頃にやってくる死神こそ私たちの正体だ。しかし殺されるものにとっては、彼がどこに住み、何をしているかを知ることは最期までない。
だから私たちは、わかっているふりをしながら自分が何者なのかを探しつづけている。