愚考

何を書けばいいのか少しわからなくなりました。少しなので書けないわけじゃないし、どうせ自分の趣味は書くことしかないのだから大したこともなく復帰することは目に見えているのですが。野球もオフだし。
言わないことが美徳だっていう古来からの通念には、きっと誰にも言わないで溜め込んだ方が熟成していいものになるよという要素がありそうで、でもやっぱり制度的な問題なんでしょうね。どうせ大した違いはないから。
一つのことを大袈裟に考えて見た時に、そんなことは既に別の何処かにもあったなんてこと、ありませんか。それでもその取りあげたものの価値は下降しないという考え方は、主観的なのか客観的なのかによって天と地との隔たりがあるわけで。
そこに自分があるかどうかです。よく物事を外から眺めて鼻で笑う人間は、自分が実は外にいるフリをして一歩も枠の中から出ようともしていない、ということと同じです。捨てていいプライドを本当に捨てていいのかの判別すらつかず、結局はそのまましまいこんで淀み濁らせる。くだらない人間になってゆくための第一歩。
そんなことが何故起こるのか。それを考えたときに何を書けばいいのか少しわからなくなります。野球のように、肉体を動かすように頭を動かしているのだと信じられないということはどういうことなのかと沈黙する度、肉体を動かすように生きるとはどういうことなのか、少しだけわからなくなります。