人生について

 亡くなった人間に誇れるような人生を送っているか、そう自問自答するために死者とは弔われるもののような、そんな感傷めいた心持とは随分と切ない。どのように思おうと、それはどこにも行き場のない反響を重ねて、生まれるのはただ私という中に悔いと悲しみだけでしかない。それがどういうことなのか、まだ整理できるだけの筆を持っていないのです。
 悲しいことが悲しいことにならないのだとすれば、それはきっと私のせいなのです。